いつも同じ空の下で
「――そうだ。オーストラリアまではいかないけど。来週紅葉見に行かない? あの公園に」
未だにウットリしている私をクスクス笑っているヨシキが突然そう言った
その声を聞いて、我に返った私は勢いよく隣に座るヨシキに詰め寄る
「わぁっ!! いいね! もう結構紅葉始まってるもんね」
付き合いだした時に、一緒に見に行くと約束した紅葉
桜と同様、すごく綺麗なんだとか
「じゃぁ、決まり。また時間とかは連絡する」
「うん! ふふっ。楽しみ」
――ヨシキと迎える、初めての秋