いつも同じ空の下で
それから買ってきたサンドイッチを展望台の小さなベンチに座って、紅葉を見ながら食べた
やっぱり外で食べるご飯って美味しいっ
「そういえば、ジュリと初めて会った時もサンドイッチ食べてたよな~」
ローストビーフのサンドイッチを頬張りながら、思い出した様にヨシキが呟いた
「ふふっ。なんか私達ってサンドイッチばっかり~」
そういえば、ヨシキと外で食べているモノって、決まってサンドイッチかも
そう思うと、なんだか面白かった
「だよな~。でも外でランチと言ったらサンドイッチだろ~」
「そうなんだ?」
「俺の家も、昔はこうやって、よく母さんの作ったサンドイッチを持ってハイキングしたよ」
「へぇ~! お母さん料理得意なんだ」
「う~ん。そうだなぁ~結構なんでも作ってるかもなぁ~。クリスマスとかも毎年結構手の込んだもの作ってるし」
そう言ってヨシキは、食べ終わったサンドイッチの袋を綺麗に畳んで袋の中に入れると、う~んと背伸びをして空を見上げた
その端正な横顔と、辺りの紅葉がマッチして思わず見惚れる
なんだか一枚の絵みたい・・
真っ赤に染まった紅葉を背に、優しい風に吹かれて揺れるヨシキの髪
くっきり刻まれた二重に、頬に影ができそうなくらい長い睫毛
陶器の様に滑らかな肌は、一点の曇りもない
本当に、どこかのモデルみたい…
そんな事を思いながら、ボーっとヨシキを見つめていると