いつも同じ空の下で
「そうだ!! 今年のクリスマスに、うちの家においでよ!!」
まるで、ひらめいた様にパッと顔を明るくすると、キラキラした目でこっちを見たヨシキ
そのあまりの突然の言葉に、思わず目が点になる
「えぇ!? どっどうしたの? 急に」
「今思いついたんだ!! ってか、そうしなよ! うちはおじいちゃんの教えで、クリスマスは家族で祝うんだ。父さん達仕事でいつも忙しいけど、クリスマスだけは絶対家族で祝う決まりなんだ」
「で・・・でも、家族が集まるなら、家族水入らずの方がいいんじゃないの?」
もの凄い勢いで迫ってくるヨシキに、思わず後ずさる私
ってか、お父さん達の仕事、そんなに忙しいんだ・・・
だったら、尚更私なんか余所者がいない方がいいんじゃ・・・?
「何言ってんの!! それに母さん達、ジュリに会うのスッゴク楽しみにしてるんだ」
詰め寄ってきたヨシキが遂にはガシッと私の手を掴んだ
キラキラと光る瞳が私を捉えて離さない
うぅ・・・眩しい・・・・
ヨシキの猛烈な押しに引け腰の私
――でも、私に会うのを楽しみにしてくれてるんだ・・・
そう思うと、胸の奥がポカポカと温かかった
「本当に・・いいの?」
「いいに決まってるじゃん!」
オズオズと顔を上げた私を見て、キッパリとそう言って、ニッコリ笑うヨシキ
その、まるで子供の様な姿に思わず笑みが零れる