いつも同じ空の下で
「じゃぁ・・・お言葉に甘えて」
「本当に!? やった!! 母さん達きっと喜ぶよ!!」
私の返事を聞いて、ギュっと嬉しそうに私を抱きしめたヨシキ
その様子を見て、私まで嬉しくなる
「早く紹介したいなぁ~って思ってたんだけど、父さん達仕事で世界中飛び回ってるから、なかなか家族全員集まらないんだ。だからクリスマスしかないって思ったんだよ!」
「そういえば、ヨシキのご両親って何のお仕事してるの?」
さっきのヨシキの話で、ふと思った
それに、世界中を飛び回っているって、どんな仕事なんだろ
そんな事を思って、首を傾げていると
「父さんは貿易の仕事をしていて、英語とフランス語がペラペラだから、よく駆り出されるみたい。母さんはキャビンアテンダントなんだ」
「――」
ヨシキの言葉に思わず絶句の私
――貿易商と・・・
キャビンアテンダント?
わぁ・・・なんか、すごい仕事してるお家だ
私の家なんてお父さんはただのサラリーマンだし、お母さんなんてパートだし
なんかすごい違い・・・