いつも同じ空の下で
「ね~。ジュリはクリスマスのプレゼント何にするの~」
「う~ん・・・まだ決まってない」
お昼休みになって、お弁当を食べながらアヤカが訪ねてきた言葉に
眉間に皺を寄せながら、答える
――そう・・・最近の悩み
それは、クリスマスプレゼント
男の人にプレゼントをあげるなんて初めてだから
何をプレゼントしたらいいかサッパリ分からない
「アヤカは何あげるの?」
お弁当を見つめながら頭の中で考えを巡らせていると
モグモグとパンを食べているユウキがチラっとアヤカを見て、そう言う
そんなユウキの質問に、勢いよく顔を上げて、隣に座るアヤカに詰め寄る
そうよっ!! 恋愛の先輩アヤカはどんなモノをあげるの!?
ぜひっ!! ぜひ参考にさせてもらおうっ
そんな期待の眼差しでアヤカを見つめていると
「私はね~今年はお揃いのネックレス買おうと思って」
「はぁ~・・・なるほど~。ネックレスかぁ~・・ね!! 付き合い始めた時は何あげたの?」
いきなりお揃いはなんだか気が引けて、もっと初心者向けのプレゼントはないモノかと詰め寄る
「初めてのクリスマスは~・・・なんだっけ・・・え~っと・・・あ。そうそう、バッシュをあげたかな。ボロボロだったから」
なかなか思い出せなかった様だが、ひらめいた様に手を顔の前でパチンと合わせたアヤカ
その言葉にモヤモヤしていた考えが徐々に晴れていく