いつも同じ空の下で


それから、いろんなバッシュを見ては

あーでもないこーでもないと、意見を交わし

やっとのことで、ヨシキのイメージに合うバッシュを見つける事ができた










「2人とも付き合ってくれてありがと~!! おかげでいいバッシュが買えたよっ」



ホクホクした気持ちで横に置いてある、綺麗に包装されたプレゼントを見て、そう言う




「いいの見つかって良かったね~」

「高くつくわよ~」



そう言って、2人で私のおごりのケーキをむしゃむしゃと食べている

ユウキに至っては、2つめも頼もうとしている




「それよりクリスマスにヨシキくんの家に招待されてるんだって?」



ニタニタと紅茶を飲みながら悪そうに笑っているアヤカ

その表情を見て、無意識に頬が赤くなる




「そうなんだよ~もう、今から緊張して夜も眠れないよ」

「まぁ、でもいつも通りのジュリで行けばいいんじゃない。変に頑張ると、ジュリいつも失敗するじゃん」



ユウキが頬杖をつきながら私を見て、思い出したかの様にクスクス笑っている



まぁ・・・ユウキの言う通りなんだけどね



いつも気合を入れて頑張ると、変に空回りしてしまう私

中学からいつも一緒にいたユウキは、私の変な武勇伝をいくつも知っている



「そうそう!! 今のまんまのジュリでいいんだよ。頑張って」

「ありがと~アヤカ~」



――そうだよね

変に着飾らずに、このまんまの私で挑めばいいんだよね



そう思うと、少し気が楽になった様な気がした



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