いつも同じ空の下で
それから、いろんなバッシュを見ては
あーでもないこーでもないと、意見を交わし
やっとのことで、ヨシキのイメージに合うバッシュを見つける事ができた
◇
「2人とも付き合ってくれてありがと~!! おかげでいいバッシュが買えたよっ」
ホクホクした気持ちで横に置いてある、綺麗に包装されたプレゼントを見て、そう言う
「いいの見つかって良かったね~」
「高くつくわよ~」
そう言って、2人で私のおごりのケーキをむしゃむしゃと食べている
ユウキに至っては、2つめも頼もうとしている
「それよりクリスマスにヨシキくんの家に招待されてるんだって?」
ニタニタと紅茶を飲みながら悪そうに笑っているアヤカ
その表情を見て、無意識に頬が赤くなる
「そうなんだよ~もう、今から緊張して夜も眠れないよ」
「まぁ、でもいつも通りのジュリで行けばいいんじゃない。変に頑張ると、ジュリいつも失敗するじゃん」
ユウキが頬杖をつきながら私を見て、思い出したかの様にクスクス笑っている
まぁ・・・ユウキの言う通りなんだけどね
いつも気合を入れて頑張ると、変に空回りしてしまう私
中学からいつも一緒にいたユウキは、私の変な武勇伝をいくつも知っている
「そうそう!! 今のまんまのジュリでいいんだよ。頑張って」
「ありがと~アヤカ~」
――そうだよね
変に着飾らずに、このまんまの私で挑めばいいんだよね
そう思うと、少し気が楽になった様な気がした