いつも同じ空の下で



「アハハハハ!! ジュリの家族最高~!! おもしろすぎっ」



玄関の扉が閉まった途端、お腹を抱えて笑いだしたヨシキ

そのあまりの笑いように、ポカンと立ち尽くす私



「なんか会うたびにパワーアップしてない!?」



笑いすぎてお腹が痛いのか、腰を曲げてお腹を押さえているヨシキ

綺麗な瞳を歪めて、苦しそうに息を吐いていた


その姿と言葉を聞いて、徐々に恥ずかしさが増幅する




「もう~!! 笑い事じゃないんだから!! ヨシキから家族引きはがすの大変なんだからっ」

「いい家族だよ、本当。きっとジュリの緊張を和らげ様としてくれたんだね」



目尻の涙を人差し指で拭きながら、そう言ったヨシキ

でも、その言葉の意味が分からなくて、思わず首を傾げた




「緊張?」

「そう。ジュリの事だからどうせ、さっきまでガッチガチに緊張してたんでしょ?」



そう言って、優しく微笑んで私の髪を撫でたヨシキ

私の事なんて、何もかもお見通しなんだ




「う・・・うん」

「やっぱり」



小さく頷いた私に、ニッコリと笑ったヨシキ

綺麗なグレーの瞳が私を見つめる
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