いつも同じ空の下で
「――・・・それで、昨日メールも電話もしてみたけど一向に出ないんだよ。ハヤト何か聞いてる?」
昨日起こった事を話し終えて、伏せていた瞳を上げる
見上げたハヤトの顏は、見た事も無い程真剣だった
「いや・・・・特に何も聞いてない。それにしてもユウキらしくないな、無断欠勤なんて」
「私も、そう思う」
腕を組んで何か考えている様子のハヤト
どこか重たい空気が私達の間に流れる
「俺も連絡してみるよ。で、もし連絡つかなかったら、帰りにユウキの家に寄ってみるか」
「わかった・・・」
小さく落ちた私の言葉を聞いて、ハヤトがふっと小さく笑いながら、私の頭にポンッと手を置いた
「心配すんな。大丈夫だ」
「――うん」
結局なんの手がかりも掴めなかった事に肩を落としながら教室へと戻る
すると、私が戻ってくるなり、アヤカが飛びついてきた
「ハヤトなんだって?」
「ハヤトの所にも連絡いってないみたい・・・今日帰りにユウキの家に行ってみよ」
そう言うとアヤカは、コクンと小さく頷いた