いつも同じ空の下で






「ユウキ、なんでメールも電話も返してくれないんだろ」



ヨシキと放課後一緒に下校中、一向に連絡の取れないユウキに業を煮やしていた私




「そんなに風邪酷いのかなぁ・・・ユウキちゃん」




不機嫌な私をなだめる様に、頭を優しく撫でてくるヨシキ

その姿を見上げながら、再び溜息を吐く



メールもできないほど寝込んでるのかな・・・



中学の頃から、元気が取り柄のユウキ

風邪を引いても、次の日にはケロッとした様子で学校に来ていた

そんなユウキが、1週間も学校を休むなんて・・・・




でも、私の不安はそれだけじゃなかった




「ユウキのお母さん、何か隠してる様な感じがした。もしかして、本当は風邪じゃないのかも…」

「風邪じゃないって?」

「分からないけど・・・」



首を傾げるヨシキにそう言いながら、この前会った時の、おばさんの行動を頭の中で思い出してみる

すると




Trrrrr・・・




「あ、ごめん電話だ」



ヨシキの携帯が鳴って、カバンの中をゴソゴソあさりだした
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