いつも同じ空の下で



それから、ストレッチをしてパス練習やアタックやサーブ練習をして練習試合が始まった

昨日の練習の成果もあり、私とユウキはバンバンとスパイクをきめて1試合目、2試合目は見事勝利―――






「次の試合は私達休憩だって」



そう言って、汗だくになりながらユウキが近寄ってきた

今日は青凌高校と私達の高校だけの練習試合だと思っていたら、もう1校来ていたらしく、ローテーションで1回休憩の番がある

で、次がちょうど休憩の順番




「今日ジュリ調子いいじゃん。次はクイックをもっと入れてみようよ」

「うん!横のコートで練習しよ。その前にちょっと水飲んでくる! 先行ってて」



もう喉がカラカラだった私は、ユウキに先にコートに行ってもらう事にした





冷水器・・・・冷水器・・・



チームの所にアクエリアスやらスポーツドリンクが置いてあるけど

どうも練習中に飲むと喉に膜が張っている様な感覚になるのが嫌いで、練習中は水を飲む私は、冷水器を探して体育館の外に向かった



「あれ~? 新の学校には冷水器ないのかなぁ~・・・」



いっこうに見当たらない冷水器を探してウロウロしていると




「あ、あった」



体育館から少し離れた所に冷水器を見つて駆け寄る

喉がカラカラだった私はゴクゴクと無心で喉を潤した



すると、不意にキュッとシューズが床を擦る音がして、誰か水を飲みに来たのかなと思って譲ろうと後ろに下がった

その時――





ドンッ!!



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