いつも同じ空の下で
「そっか・・・分かった」
そう言って、下を向いていたヨシキが顔を上げて、じっと私の目を見つめてきた
透き通ったグレーの瞳が、何もかも見透かしている様で、思わず目を逸らした
「ジュリ、もう二度と、こんな事しないで」
目を逸らした私に、ヨシキがいつもより低い声で私に話しかけてきた
その声に促される様に、ゆっくりと視線をヨシキに戻す
真剣な瞳が、私に注がれる
「約束して。もう二度としないって」
「――分かった・・・」
小さく言葉を落とした私を見て、微かに瞳を細めたヨシキ
「俺が着くのが、もう少し遅かったら・・・」
「――」
「ジュリに何かあったら・・・俺何するか分かんないよっ」
堪えきれない様に、悔しそうに、私の手を強く握るヨシキ
その姿を見て、自分のしてしまった事がヨシキをこんなにも悲しませてしまったのだと気づく
「ごめんなさい」
唇を噛みしめた私を見て、ヨシキがゆっくりと私の髪をすく
大きな手が、私の髪を通って、頬を撫でる
「でも・・・無事で良かった」
そう言うとヨシキは、優しく私の額にキスを落とす
そして、じっと私の目を見つめて優しく囁く様に言葉を落とす
「泣いていいよ」