いつも同じ空の下で




「樹里~! おっはよ~!」


と元気いっぱいに挨拶してくるのは、私の親友の『優姫(ユウキ)』



中学から同じバレー部で、3年間一緒に汗をかいた仲間だ

今では何でも話せる私の一番の親友



「今日も大量だよ~!!」



と悪代官顔負けの悪そうな顔で、持っていた異様にデカイ紙袋の中身を見せるユウキ・・・・



「じゃ~~~~ん!」



どうだ~!!という顔で自信満々に見せられたのは、ギュウギュウに入っている沢山のパン



「今日はうちの大好きなチョコクロワッサンもらったんだ~」



と可愛い顔してグシシシシシと笑っている



「本当毎日すごいよね~・・・・あ!私はクリームチーズパンね」



といつもの様に、欲しいパンをリクエストする



「はいはい♪ 早く教室行って食べよ!」



とスキップしながら私の腕をグイグイと掴んで歩き出したユウキ



「さっき朝ごはん食べてきたんじゃないの~!?」

「パンは別腹!!」



そう言って、眩しいくらいの笑顔を振りまくユウキ


この細い体のどこに入るんだ・・・・


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