いつも同じ空の下で


「ヨシキくん頭いいもんね~。国立大学とか行けるんじゃない?」

「国立なんて行ったら、ますます私と人間の価値の差が開くよ」



アヤカの冗談も、冗談にならない程ヨシキは頭がいい


『顔よし』『性格よし』『育ちよし』


そんなヨシキに『頭よし』まで付いてしまうと、なんだか私みたいな凡人と付き合っている事が申し訳ないとさえ思えてくる・・・



ガックリして机に突っ伏していると




「頭だけがすべてじゃないよ。ジュリはジュリの思うままにやりなよ」



そう言って、優しく頭を撫でてくるユウキ




「うん・・・」



もしかして他県の大学に行く可能性もあるんだよね・・・



そんな事したら遠恋じゃん!!

やだなぁ




進路が決まってないのは、恥ずかしいけど

とりあえず、ヨシキにそれとなく聞いてみようかな

もし他県だったら、私もそっち方面の大学も視野に入れてみよう




気になったら、すぐ行動しないと気が済まない私は、今日の放課後ヨシキに聞く事にした


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