いつも同じ空の下で
そして、長い長い夏休みが明けた
「おはよう」
眠たい目を擦りながらキッチンへと向かう
家族はみんな、この夏休みの間の私の落ち込み様を見て、きっとヨシキと別れたのを薄々感じている
「おはよ~。今日から学校なんだから、ちゃんとご飯食べなさいよ~」
お母さんがそう言って、椅子に座った私の前に大盛りのごはんを置いた
食欲なんて全くなかったけど、これ以上心配はかけられない
そう思って、無理矢理口の中に押し込む
なんだろう
涙の味がする
それでも、時間をかけてごはんを食べ終わり玄関へと向かう
足が鉛の様に重たい
「いってきます」
朝の日差しが眩しくって、思わず目を背けた