いつも同じ空の下で
その姿を見た瞬間、体が石になった様に固まった
私の周りだけ、時間がゆっくり進んでいるみたいだった
半年ぶりに見るヨシキ
相変わらず優しい笑顔で、周りの友達と楽しそうに話している
胸が締め付けられて、苦しい
周りの音が聞こえない
ドクドクと心臓の音を聞きながら、ヨシキの姿を見つめる
すると、私の視線に気が付いたか分からないけど、ヨシキがチラっとこちらを見た
目が合った瞬間、驚いた様に目を見開いて、その場に立ち止まったヨシキ
何も言わずに、見つめ合う私達
ドクドクと心臓が忙しなく動いている
足元がフラフラする
すると
「今宮さん、レジ」
突然隣から低い声でそう呼ばれて、我に返った
「すいませんっ」
勢いよくレジの方に向き直って、お客さんの持ってきた商品のバーコードをスキャンする
お会計を終えて入口の方を見たけど、ヨシキはもういなかった
でも、店内にいる事は確かだ
この広い店のどこかに、ヨシキがいる
手の届く所に
苦しくなる胸を押さえて深呼吸をする
「さっきの、知り合い?」
すると、隣にいた星野さんが入口の方を見ながらそう呟いた