いつも同じ空の下で
「ヨシキが小さくて、可愛くって、人形みたいな女の子がいいって言ったの?」
「――」
「ヨシキはそんな事望んでないんじゃないの? ジュリの真っ直ぐな優しさと、温かい心が好きだったんじゃないの?」
ユウキの言葉に、体に電気が流れた
心の中を覆っていた雲が、ゆっくりと晴れていく
―――私、ヨシキはきっと可愛い女の子といる方がいいって決めつけてた
私なんかって卑屈になってた
「私・・・好きでいていいの?」
ヨシキの事想っていていいの?
一緒になれなくてもいい
想っていたい
心の底で、ずっと思っていた事だった
「いいに決まってるじゃない!! 言葉は伝えなきゃ伝わらないよ。ジュリも、ヨシキも」
「え?」
ユウキの言葉が理解できなくて、首を傾げる
そんな私を見て、ケラケラと笑ったユウキ
「とりあえず、今日の帰りにヨシキと話しなよ。自分の気持ちも、もう押し殺さないで伝えるんだよ」
ユウキは優しく微笑んで、私の頭を撫でてくれた
そうされると、なんだか心の中が温かくなって、気持ちが落ち着いた
――私はヨシキが好き
例えこの先一緒にいられなくても、この気持ちを大事にしたい
この胸の痛みがヨシキをどれだけ好きか伝えてくれた
私は私の想いを大切にしよう
そして、私のすべてを伝えよう
この世界でたった一人の
私の愛しい人に