いつも同じ空の下で

何が起こったのか分からず、ただ抱きしめられている私

我に返って勢いよく振り返ると、真っ黒の瞳が私を射た




「星野･･･さん?」



今、私を抱きしめているのは

あの星野さんだった




「行くな」




抱きしめている私の耳元で、星野さんの低い声が響く




「ちょっと･･星野さん?」



ようやく動き出した頭で、私はきつく抱きしめられている星野さんの腕から逃げ様ともがく

それでも、固く閉じ込められた腕からは逃げられる事はできなかった




「ちょっと、どうしたんですか? 離してください、星野さん」



目の前でヨシキが見てる


焦る気持ちで腕の中でもがくが、一向に話してくれない星野さん