いつも同じ空の下で


「これから先、きっとジュリに寂しい思いをさせてしまうと思う。でも、それでも一緒にいたいんだ。・・・ワガママでごめん」



強く抱きしめていた腕を緩めるヨシキ

透き通った瞳が私を捉えた





「好きだ。ジュリ。どうしようもないくらい、好きなんだ」




そう言って私の髪を優しく撫でてから

頬にかかった髪を耳にかけてくれるヨシキ




懐かしいヨシキの仕草

私を宝物みたいに扱ってくれる大きな手

大事にされてるって思わせてくれる




私の頬を覆うヨシキの冷たい手に、自分の手をそっと添えた




「私も・・・誰よりもヨシキが好き。今も、これからもずっと」




心を込めて、あなたに伝えた好きという気持ち


ううん。言葉だけじゃ伝えきれない


好きなんて言葉じゃ足りないぐらいに、あなたが好き




「ジュリ、好きだ」





ずっとずっと欲しかったヨシキの言葉

今こうしていられる事は、きっと奇跡みたいな事なんだ



広い世界の中で

同じ時代に生まれて

同じ国に生まれて

出会って

恋をして

お互いを愛する

星屑の中から見つけた、たった一つの私の星



1度途切れた赤い糸の向こうには、まだヨシキはいた



もう二度と、手放したりなんかしない


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