いつも同じ空の下で
「女の子?・・・・あぁ、たぶん友達の彼女だよ。友達がトイレに行ってて、その間に彼女の荷物を預かってたんだ」
キョトンとした顔で私の質問に答えるヨシキ
まさかの種明かしに拍子抜けしてしまった私は、唖然とその表情を見つめる
そっか・・・・私の勘違いだったんだ
そっか…そっか!!
不安だった事が解決した途端、胸がポカポカと温かくなった
ヨシキは変わらずずっと、私の事を想ってくれていたんだ
そう思うと、疑って1人で裏切られたと妄想していた自分が恥ずかしくなった
「それがどうしたの? それより文化祭来てたんだ」
私の質問の真意が掴めず、首を傾げているヨシキ
その姿に急いで笑顔を作った
「うん、実は行ってたんだ。でも、もういいの!」
なんだか無性に嬉しくって、子供みたいにヨシキに飛びついた
ケラケラ笑いながら、私の髪を優しく撫でてくれるヨシキ
もう二度とこの手は離さない
そう心に誓った
例え
この先どんな不幸が待っていても