いつも同じ空の下で


「うん。そうかも・・私がユウキの立場でも、なんか少し寂しい」

「ユウキとジュリ、すっごく仲良いもんね。私も少し寂しいな~・・・でもジュリと、こうやって恋話できるのはスッゴク嬉しい」



そう言ってアヤカは子供みたいな笑顔で私の手を握った

その姿を見て、なんだか無性に嬉しくなる



「うん。私も嬉しい!! 今度から相談にのってね! あ~~ん、もぅアヤカ大好きっ」

「私もジュリ大好き~」


嬉しさのあまり、アヤカの手をブンブンと大きく振った私に応える様に

アヤカも嬉しそうにそう言って、ぴょんっと椅子の上で飛び跳ねた






「え!?何やってるの?」



すると、そこにトイレからちょうど帰ってきたユウキが、キャッキャと戯れている私達を見て目を丸くした




「秘密~。トイレに行ってるユウキが悪いんだよ! ね~」




そう言って、私達は顔を見合わせて「ね~」を連発した




そんな私達を見て「変なの~」と納得いかない様子で席につくユウキ




「あ!! ってゆうかさ。なんかトイレも雰囲気よかったよ~! アンティークな感じでさ。ケーキも美味しいし、また来ようよ!」




そう言って、残っていたチーズケーキをまたムシャムシャと食べ始めたユウキ


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