いつも同じ空の下で
それからは、ヨシキの事をふとした時に思い出しながらも、何もできないまま時が過ぎて行き
気がついたら、あれから早2週間が過ぎようとしていた
そんなある日―――
「ジュリ!! ジュリ!! 大ニュース!!」
突然、スゴイ勢いでアヤカが教室に飛び込んできた
そのあまりの勢いに、一瞬目が点になる
「おっおはようアヤカ。どしたの?」
いつにないアヤカの取り乱し様に驚きながらも、ゼェゼェと肩で息をするアヤカの背中を撫でた
「さっきね――っタカシから――聞いたんだけどっ――ハァ―うちの高校が今度の春季大会で――ゲホッ・・3回戦で青凌と当たるんだってさ!!」
「えぇ!? 本当!? でも、あそこのバスケ部って強いんじゃないの? この前言った時玄関にトロフィーやら沢山あったよ」
「もう!! そんな事じゃなくて!! 青凌高校だよ!? 一緒に見に行こうよ。その時に、もしかしたらヨシキくんに会えるかもしれないよ!!」
息を整えたアヤカが目をキラキラさせて、ぴょんぴょんと、その場に嬉しそうに跳ねて喜んでいる
その言葉を聞いて、一気に目の前が晴れ渡る
「あぁ!! なるほど!! えっ、行きたい!!」
ヨシキの名前を聞いただけで、一気に胸が高鳴った
ヨシキに会えるかもしれないチャンスを、1度でも見逃したくない