いつも同じ空の下で
手招きされるがまま、私もユウキの横に並んで身を乗り出しながらコートの中のヨシキを探した
「う~んと・・・あーもぅ!! 動いててよく分からないっ」
キュキュと激しくコートの中を走り回る選手は上から見ただけでは、みんな同じ顔に見える様な気がして、どれがヨシキだなんて分からなかった
もう、みんな動かないでよ~~
そんな理不尽な事を考えながらも、必死にヨシキの姿を探した
「もー!! 早く!! 試合終わっちゃうよ」
そう言って、じれったそうに観覧席の手すりから身を乗り出してユウキが叫んでいた
その声に焦らされる様に、私も必死になってコートを見下ろした
でも、そんな事をしているうちに
ピ―――――――――。
「あぁっ試合終わっちゃったじゃん!!」
終了の合図と共に、ユウキが頭を抱えて悔しそうに声を上げた
そんな中、ヨシキのバスケ姿を楽しみにしていた私は、まるで鉛を飲み込んだ様に、ずっしりした気持ちのまま黙りこんだ
すると
「ねぇ、ジュリ!! 青凌の選手がこっちにくるよ」
黄色い声のアヤカが、私の肩に手を置いてコートを指さした
その言葉に、弾けるように顔を上げると
私達応援団の下にある出口へ、青凌の選手達がゾロゾロとこっちへ向かってきていた