いつも同じ空の下で


「この後用事ないんだったら、少し話さない?」



首を傾げながらそう言って、透き通ったグレーの瞳で私を見つめてきた

その瞬間、ドキンと大きく心臓が跳ねる



「あっ、空いてる!! がら空き!!」

「本当? じゃぁ、校門で待ち合わせは? 俺もミーティングが終わったらすぐ行く」

「分かった。待ってる」



嬉しさのあまり、その場で飛び跳ねたい衝動をグッと我慢して返事した



「じゃ、後で」



私の返事を聞いて、満足そうに微笑んだヨシキ

そして、軽やかな足取りで校舎の方へ帰って行った

その後ろ姿を見送った後、密かにガッツポーズをする



やった!! ヨシキと話せる!!

ってゆうかヨシキから誘ってくれた!!



私は小さく胸の前で何度もガッツポーズをした


もう私の頭の中は完全お花畑




今起こった出来事を、急いで2人に伝えたくて、来た道を急いで戻った

すると、体育館の入口に立っている2人の姿を見つけた


その姿を見て、喜びが溢れ出た私は、走ってきた勢いのまま2人に抱きついた



「やった~!!」

「ちょっと、どしたの!? ――まさか、ヨシキに会えたの!?」



私の喜びっぷりを見て分かったのか、2人が期待の眼差しで見つめてきた



「うんっ。この後少し話さないかって!!」

「本当!?やったじゃん!」

「今度こそ、ちゃんと連絡先聞くんだよ~」



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