いつも同じ空の下で



「よし。決定」



そう言ってヨシキは満足そうにニッコリと笑って歩き出した

そこからいつもの駅に行き、私の家の最寄駅で降りた




その間お互いのいろんな事を話した




小学校からバスケを初めて、ずっと続けている事

弟が1人いて、少し生意気だけどとても仲がいい事

高校の国際科で英語が得意な事


好きな色

好きな食べもの

嫌いな食べもの

学校の事

部活の事




驚く事に私とヨシキは、好きなものや嫌いなものがよく似ていて

あんなに緊張していたのに、今は話すのが楽しくって仕方がなかった




でも楽しい時間は駆け足で過ぎていき、もう50メートルほど先には我が家が見えた

思わず歩くスピードを緩めて歩いていると




「あそこの公園でもう少し話さない?」



突然ヨシキが少し先にある公園を指さして、そう言った

その言葉を聞いて、もっと話していたかった私は嬉しくなって



「うん!!」



満面の笑みで頷いた



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