いつも同じ空の下で


ヨシキに連れられるまま、公園の景色を楽しみながら進む私達

そんな中、なだらかな坂を上っていると




「ストップ!」




突然そう言って、ヨシキがこれ以上登れない様に、私の前で両腕を伸ばした

突然のヨシキの行動に、ポカンと口を開けて止まった私




「ここから先は目閉じて」




そんな私を見つめながら、ニンマリ笑ったヨシキが、私の目の上にそっと手を乗せた

私は何がなんだか分からなかったけど、言われるがまま目を閉じた



「閉じた?」

「閉じたよ」



まるで子供の様に、私が目を閉じた事を確認したヨシキは




「足元、気を付けて」




そう言って、ギュッと私の手を握った

急に起こった出来事に、私の心臓は一気に加速する



え!? 手、手!!

握ってるよ!! 私の手っ

どうしよっ、汗ばんでない!?



もはや、パニックだ



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