いつも同じ空の下で


「うん、すっごく綺麗っ!! 私、こんな綺麗な景色初めて見た!! ありがとうヨシキ」



そんなヨシキに満面の笑顔で、そう言う

目の前に広がる、綺麗な花々に思わず目を細める



少し先では、空一面に咲く桜を見上げるヨシキの姿があった

きっとヨシキと一緒に見るから一段と綺麗に見えるんだろうな



ボーっとそんな景色を眺めていると、突然ギュッと腕を掴まれた




「こっち」




そう言ってヨシキは私の腕を掴んで、並木道から少し上にある小さな展望台に連れて行ってくれた




「ここから桜が見下ろせるんだ」




そう言われて展望台から身を乗り出すと、そこにはさっき見た桜並木が一望できた




「わぁ・・・・桜の絨毯みたい・・・」

「おれのオススの場所なんだ。夏は新緑。秋は紅葉。冬はここでイルミネーションも見れる」

「そうなんだ!! 見てみたいなぁ」




まだ見た事のない目の前に広がった鮮やかに染まる紅葉や

キラキラと光るイルミネーションを想像してうっとりした




きっと綺麗だろうなぁ・・・



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