いつも同じ空の下で
なんだか時を忘れて、見入ってしまいそうになる
すると、私の隣に立っていたヨシキが、ゆっくりと口を開いた
「一緒に見に来ようよ」
「――え?」
あまりに突然だったその発言に、耳を疑い思わず聞き返してしまった
「紅葉もイルミネーションも、また来年・・桜も」
「――」
息をするのも忘れてヨシキの声に耳を傾ける
まるで時間が止まってしまった様に、周りの音が遮断される
聞こえたのは
ヨシキの声だけ
「好きだ」
「――っ」
「好きなんだ。ジュリの事が」
いきなりのヨシキの告白に茫然と耳を傾ける私
すると、ヨシキがゆっくりと近づいてきて私の両手をそっと握った
「これからもずっとここからの景色をジュリと一緒に見たい・・・俺と付き合ってください」