いつも同じ空の下で
そう言ってヨシキは、グレーの透き通った瞳で私をじっと見つめた
太陽の光を取り込んでキラキラと輝いている、その瞳
宝石の様なその瞳が、胸を高鳴らせる
風に乗って、さわやかなシトラスの香りがする
大好きな香りが胸を締め付ける
――付き合ってほしい?
ヨシキが・・・私と?
――そんなの、答えなんて決まってるじゃない
「私も・・・私も毎年この桜を見に来たいな・・・・ヨシキと一緒に」
今にも吸い込まれそうなヨシキの瞳をじっと見つめ返して、力強く答えた
「――え・・それって・・」
「ありがとう・・・よろしくお願いします」
そう言って、ヨシキの手を握ったままペコっとお辞儀をした