いつも同じ空の下で
ゆっくりと顔を上げると、青空の下で私をじっと見つめるヨシキがいた
それでも、その表情は変わる事なく、まるで時間が止まった様に私を見つめていた
その様子を見て、思わず声をかける
「え? ヨシキ?」
不安げな私の声を聞いた途端、一度ギュッと強く手を握ったヨシキ
そして
「やった―――――っ!!」
突然弾ける様に叫んだヨシキに、ビックリして目を見開くとフワッと体が浮いた
驚く暇もなく、ヨシキが私の脇に手を差し込んで、子供みたいに私を持ち上げた
「ありがとう!! ジュリ!! ずっと、ずっと大事にするっ」
そう言って子供みたいに笑うヨシキがあまりにも可愛くて、抱っこされながらヨシキに抱きついた
「うんっ!! ありがとうヨシキ!!・・・大好きっ」
もぅ、嬉しくて嬉しくて飛び跳ねたい気分だった
いつのまにか惹かれていて、私の心の中をいっぱいにしていたヨシキ
好きな気持ちがどんどん大きくなって、今にも溢れそうだった
そんなヨシキが、今私の事を好きだと言ってくれた
初めて会った時から、もしかしたら私達は惹かれあっていたのかもしれない
これってきっと、奇跡みたいなものだ
いつまでも続くお互いの笑い声が
世界を輝かせた
―――桜の舞う中、私はヨシキの彼女になった