いつも同じ空の下で
なんでもアヤカ曰く、2ヶ月も付き合ってキス1つないのは、今時の高校生男子ではありえない!!!そうだ・・・
それを聞いて、今だかつて男の人と付き合った事のなかった私は、ガンっと後ろから頭を殴られた様なショックを受けた
「えぇ!?まだしてないの~? この前のデートの時も!?」
信じられない! といった風に目を見開くアヤカを横目に小さく頷いた
「手つないだだけ・・・でもさ!! 2ヶ月付き合っているっていっても、部活で会えなかったりしてたから、実際はまだ6回ぐらいしか会ってないよ」
「6回も!! だよ。ヨシキくんって奥手なんだね~」
藁にも縋る私の言い訳をバッサリと切り捨て
期待していた答えとは違ったのか、ガッカリした様子で椅子に座り、パンをかじり始めたアヤカ
なんだろう...
なんだか、アヤカが妙に大人に見える
羨望の眼差しと、どこかずっしりした気持ちでアヤカを見ていると
「なんだ~。ってかさっ、夏休みに花火大会行かない? 私の近所でデカイ花火大会あるんだ」
そう言って、ユウキが雑誌に乗っている花火大会の特集ページを広げた