いつも同じ空の下で
しかし、もはや水分をたっぷり含んだ制服は、叩けば叩くほど体に引っ付いていった
「っちょ、ちょっと待ってて!! 今タオル持ってくる」
あまりのびしょ濡れ具合にビックリして、慌てて家の中に入った私
玄関で慌ただしく靴を脱いで、ドタバタと2階の自分の部屋に入り、タオルを引っ張り出した
急いで下に降りると階段下でお母さんが不思議な顔をして立っていた
途端にヤバイッ!! と思うが後の祭りだ
「どぉしたの? そんなに急いで」
そんな、まさかのお母さん出現に焦りながらも必死に平常心を装う
「えっと、友達が雨でびしょびしょになって、タオル貸してあげようと思って」
彼氏がいる事を家族に話していなかった私は、アワアワと身振り手振りで状況を説明した
「あら、なら家に入ってもらいなさいよ!! 風邪ひいたら大変じゃない。そこにいるんでしょ?」
そう言って、チラっと玄関の方を見た