いつも同じ空の下で
「なんだか寂しいわね~。また遊びにきてちょうだいね!! ヨシキくん」
玄関まで見送りにきた家族は、よほどヨシキが気に入ったのであろう、ものすごく寂しそうだ
小太郎にいたっては、ヨシキの足に「帰らないでっ」と言わんばかりに、まとわりついて離れない
「はい! またぜひ、寄らせていただきます。夜ご飯ご馳走様でした。とっても美味しかったです」
そう言って、ペコっと礼儀正しくお辞儀したヨシキ
再び上げた顔は、ニッコリと微笑んでいた
「それでは失礼します。おやすみなさい」
「はい。お休みなさい」
「あ、私、ヨシキ見送ってくる」
そう言って、ヨシキの隣に並んで外に出る
すると、家の中でニタニタと笑いながら、意味深に手を振っている家族が見えて、ぎょっとする
「何よっ!! その笑みはっ!!」
なんだか恥ずかしくって、急いで玄関のドアを利から強く閉める
すると
「―――はぁ~~緊張したぁ...」
突然ヨシキが安堵の溜息をついて、項垂れた