いつも同じ空の下で


―――そして合宿の日





「ジュリー。もうすぐ着くよ~」




ガタガタと規則的に揺れるバスの振動が心地よくて、ついウトウトしていた私




「う~ん・・」

「本当乗り物に乗るとすぐ寝るよねジュリって」



まだ半分夢の中の私は、ユウキの声も遠くから聞こえる

それでも、重たい目を擦りながら窓の外に目をやった




どんどん進むバスの窓からは、緑に染まった木がずっと並んでいる


ボーっと眺めていても、その景色がひらける事はなく、ここが既に山の中だと分かった





「もうすぐ着くぞ~。荷物下す準備しとけ~」



そんな中、ドSの監督が妙にウキウキした顔で後ろを振り返って、そう言う

ゲンナリした気持ちになりながらも、モゾモゾと降りる準備をした



それから5分程して、いつもの合宿所に着いた御一行





「ん~~~~~っ!! 着いた~っ」



バスから降りて固まった体を伸ばす

心なしか涼しい




「相変わらず、なんもないね~」



続いてバスから降りてきたユウキが、げんなりした声で呟いた



すると、そこに


ブロロロロ・・・



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