いつも同じ空の下で
「え!? ちょっと、あれ青凌のバスじゃん!! おまけにバスケ部って書いてあるよっ」
ユウキも気づいたのか、興奮してバシバシと私の肩を叩いている
あまりに突然の事で茫然としていると
青凌のバスが私達の小さなバスの横に停まり選手達がゾロゾロと降りてきた
俄かに信じられなかった私は、降りてくる選手をじーっと見て、もしかしたらいるかもしれないヨシキの姿を探した
すると、しばらくして一際背の高いすらっとした体系の、色素の薄いクセッ毛の髪をなびかせた男の人が降りてきた
「ヨシキ!!」
見慣れた姿を見つけて、思わずヨシキの名前を呼んで駆け寄った
すると、自分の名前を呼ばれてキョロキョロと周りを見回しているヨシキ
そして、バタバタと駆け寄ってくる私の姿を見つけて、微かに目を見開いた
「え!? ジュリ? なんでここに? あ、言ってた合宿所ってここだったの?」
駆け寄ってきた私の肩に手を置いて、驚いた様子のヨシキ
その姿を見て、思わず笑みが零れる
「ヨシキこそ、ここだったんだね!」
まさかのヨシキと同じ合宿所だなんて想像もしていなかった私
それでも、ヨシキの近くにいれると思ったら、嬉しくて飛び跳ねたい気分だった