いつも同じ空の下で


「ヨシキ、知り合い?」



そう言って、ゾロゾロと私達2人の周りに青凌の生徒が集まってきた

すると、ヨシキがいつもの様に笑って私の頭にポンっと片手を置いた



「そう。俺の彼女」



みんなを前に、妙に自信満々にそう言うヨシキが子供みたいで可愛かった

それでも、突然そんな紹介をされて恥ずかしいやら、緊張しないわけなくて




「こっ・・こんにちわ」




ワラワラと増えてくる青凌の選手に向かって、壊れた玩具の様に、ぎこちなくペコっと頭を下げた

ゆっくりと顔を上げた途端、周りを取り囲んでいたヨシキの友達達が一気に詰め寄ってきた




「可愛い~~~っ」

「え!? 名前なんていうの?」

「ハムスターみてぇ~!!」

「あぁ~羨ましい~」



まるでペットショップにいる犬の様に、完全見せ物の私・・・

ピクリとも動く事もできない私は、ただその場に石の様に固まって動けなくなった


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