いつも同じ空の下で
「髪ふわふわ~」
突然そう言って、1人の男の子が私の髪を触ろうと手を伸ばしてきた
すると
――バシッ
「触んな」
私に伸びてきていたその男の子の手を払いのけたヨシキ
そして、いつもより低い声でその男の子に言い放った
「ヨシキ怖ぇ~」
すると、周りの男の子達がからかう様に、はやし立てた
ヨシキのその一声で、一気に盛り上がる友達達
「気を付けてね。コイツ大人しそうに見えてカナリのヤキモチやきだから」
すると、近くにいた青凌の生徒の1人がコソッと私に耳打ちしてきた
ヤキモチ・・・
――え!? 私に?!
今まで、そんな素振り見せた事なかったヨシキ
自分にヤキモチをやいてくれていると思うと、嬉しくて胸の奥が締め付けられる様に甘い痛みをおこした