いつも同じ空の下で



「もうっ、そんな目で見ないでよ~!!」



なんだか恥ずかしくて、バスから荷物を大量に抱えて合宿所の中に運んだ

そんな私の後ろでは、変わらずユウキがニタニタを笑ってた






――それから例の如く、地獄の様な練習が始まった



毎日朝早くからランニング

日中はバレーの練習

練習が終わってからもランニング




もはや陸上部なのか?

と言いたくなるようなランニング責め・・・




ヨシキとは体育館違うから会えない


チラッと食堂では会えるけど

監督のいる前で話しかけるのも気がひけて、遠くから見ているだけだった






そして、あっという間に合宿最終日の夜



いつもの様に、ユウキとランドリー室でTシャツやらを洗おうと思い、洗濯機を開けると

ポツンと短パンが1つ残っていた




「ん? 取り忘れかな」

「ん~? 何~」

「短パンが残ってるの」



洗濯機に残っていた短パンを取り出して、おもむろに広げた


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