いつも同じ空の下で



「おい~。ヨシキだけずるいぞ! 俺達にも話させろよっ」



そう言って、部屋の中に溜まっていた男達が、ヨシキを跳ね除けワァっと私とユウキの周りを囲んだ

一気に男達に取り囲まれた私とユウキ




「ヨシキの彼女可愛い~!! んか小動物みてぇ~っ。ジュリちゃんだっけ!?どこの高校?」

「お・・桜華です。桜華高校」




男の集団に押されて、勢いで答えていた

隣のユウキを思わず横目で見たけれど、いつもと変わらない様子だった



「ってか!! 隣の子もめっちゃ綺麗じゃんっ」



そんなユウキに目をやった男集団が、揃ってみんな、目をキラキラさせて詰め寄っていった



悍ましき

男の群れ








「へ~。ジュリちゃん達、中学から友達なんだ~」

「え!? 前にうちの高校に練習試合で来てたの?」

「ジュリちゃん。ヨシキに泣かされたらいつでも俺のとこ来いよ!!」

「ってか、ユウキちゃんって彼氏いる?」



―――もう、嵐の様に質問攻め



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