いつも同じ空の下で
未だに何も言わないヨシキに不安が積もって、もう泣き出しそうな私
すると突然歩くのを止めてクルッと私の方を向いたかと思ったら、ギュッと抱きしめられた
一気に視界を覆われて、真っ暗になる世界
「え?ヨシキ?」
怒っていると思っていた私は、ヨシキの以外な行動にパニック状態
何度もヨシキの名前を呼ぶけど、返事はない
そんな中、ギュッと私を抱きしめるヨシキ
カチカチと談話室の大きな時計の針の音だけが聞こえる
――やっぱり、怒ってるのかな
そう思った瞬間、サァーっと血の気が引く様な感じがした
すると
「あんまり、俺以外の男に愛想ふりまくなよ」
ボソッと耳元で、ヨシキの呟く声が聞こえた
「俺、他の男と仲良く話すジュリを見てられるほど、大人じゃない」
「――」
「他の男なんて見ないで。俺だけを見て」
そう言って、ヨシキは抱きしめていた腕を緩めて、私の目をじっと見つめた