いつも同じ空の下で


暗闇の中でも輝く、ヨシキの瞳に思わず釘付けになる

すると



「今まで我慢してきたけど――もう遠慮しない」



透き通ったヨシキの瞳が私を見ながら、何かを決意したように力強くそう言う

何の事かと思って、首を傾げた瞬間




「―――っ」




ヨシキが首を傾げたまま、私の唇にそっと自分の唇を重ねた




突然のキスにビックリして、ヨシキの胸に腕をついて、とっさに距離を取った

それでも




「逃げないで」




囁く様にそう言って、次は私に覆いかぶさるようにキスをしてきたヨシキ




「――んっ」




初めてのキスに、どう応えていいか分からない私

それでもヨシキは首を傾げては、私の唇を挟む様にキスをしてくる




――温かいヨシキの唇

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