不滅の妖怪を御存じ?
「おはよう藍ちゃん!」
第三広間に近づくに連れ人が増えてきた。
いつものようにポニーテールを揺らしながら佳那子が挨拶してくる。
「おはよう。」
「藍ちゃんいきなりかみの学年に入るなんてすごいよ!さすが私が見込んだ女!」
「え、うん。」
見込まれてたのか。
ケラケラと笑う佳那子に藍もあいまいに笑い返す。
「私もかみの学年だから!分からないことがあったらなんでも聞いて!」
「ありがとう。」
そうか。
考えてみれば当たり前だが、佳那子もかみの学年なのだ。
知っている人がいると思うと藍は少し緊張がほぐれた。
なんとかやっていけるかもしれない。