不滅の妖怪を御存じ?
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ドサリと、激しく腰を打ち付けた。
むわりと鼻に入ってくる熱気。
ゴホッと、思わず有明は咳きこんだ。
「濃いな」
低い声。
顔をあげれば、毛むくじゃらの大きな生き物が嬉しそうに身震いしている。
一瞬、九木だと分からなかった。
「良い時代だ。生命が、濃く熱く、駆け巡っている」
はぁーっと九木が息を吸い込む。
すると、一気に身体が大きくなり、有明は思わず飛び退いた。
6550万年前の自然の力。
それはあまりにも強く、濃かった。
まずい。
九木の力がこの時代じゃ大きくなる一方だ。
かくいう有明も、供給過多な自然の力に息が上がっていた。