【完】蘭蝶~愛されない姫は女総長様~
私は、目の前の光景に目を疑った。
なんで…‥っ
ねぇ、なんでなの?
なんで、春ちゃんが倒れてるの?
愛菜「は、るちゃっ」
なんで私なんかを庇ったの?
春斗「ね…えちゃっ…が、ぶじでよかっ、た」
春ちゃんは途切れ途切れにそう言って、目を瞑った。
私の…‥私のせいで‥…っ
愛菜「いやぁぁぁぁぁぁっ」
私は涙を流しながら力なく倒れ込み、嵐が黒川を殴っているところがうっすらと見えた。
そこで私の意識は途絶えた。