【完】蘭蝶~愛されない姫は女総長様~
春ちゃん……春ちゃん‥‥‥春ちゃん‥‥っ
あの時の春ちゃんの声、言葉が離れない。
春ちゃんのうれしそうな顔、心配した顔、悲しそうな顔、照れた顔が浮かぶ。
「姉ちゃん♪」
「大丈夫?」
「…‥……っ」
「ご、ごめんね///」
春ちゃん。
意識がない今も不安で不安でしょうがない。
どうしてだろう。
こんなに不安になるのは春ちゃんが大切な弟だから?
違う。
ああ、やっと分かった。
私は春ちゃんが好きなんだーーーーー。