【完】蘭蝶~愛されない姫は女総長様~
溢れ出てくる俺の思い出。
そうだ、俺は姉ちゃんを庇って撃たれたんだ。
あの時の姉ちゃんの泣き顔を……。
なんで……。
何で俺は忘れていたんだろう?
こんなにも愛しくて大切な姉ちゃんのことを…。
「思い出しましたか?」
その声に俺は、はッとした。
春斗「はい、全部思い出しました」
俺が姉ちゃんを好きってこと、姉ちゃんは由衣さんと付き合ってることも、姉ちゃんが闇姫だってことも。
全部……。