【完】蘭蝶~愛されない姫は女総長様~

スッ

春ちゃんの手が私の頬を触る。

そして、近付いてくる春ちゃんの顔。

私はそれに応じて、そっと目を瞑る。

「見えないって」

「ちょ、声が大きいです」

…………………。

春ちゃんと私は周りを見渡す。

すると、校舎の角に春菜と翔くんが見えた。

もしかして見られてっ!?

そう思った瞬間、ボッと顔が熱くなる。
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