【完】蘭蝶~愛されない姫は女総長様~
愛菜「私に解ける問題だったらいいよ?」
私は初めて春ちゃんに嘘をついた。
だって嘘でもつかないと、春ちゃんは落ち込んじゃうと思う。
いくらあの人たちの息子でも春ちゃんは純粋な男の子だから。
春斗「ほんとぉ?やったぁ♪」
喜ぶ春ちゃんを見て、私は良心を痛めた。
愛菜「じゃあ、私も宿題するから」
そう言って、春ちゃんの部屋を出た。
そして春ちゃんに少し許しそうになった心の扉も閉めた。
もう春ちゃんとは必要以上に関わらないと心の中で決めた。