あくまでも骨董屋です。


怒りが頂点に達したのは、それから一週間とちょっとした頃だった。


『経理課の小此木さん。好みなんっすよ』
『小此木?あーいいんじゃね?美人だし、ベットじゃすげぇエロいし』
『は?なんで主任がそんなこと知ってんですかぁー』
『だって俺、小此木と付き合ってたし』
『主任、結婚してましたよね?』
『だから、これはオフレコな』
『うわっ‼不倫ってやつっすか!』
『まぁね。スリルあって楽しかったけどな。あの真面目な清楚系美人な小此木が乱れる姿はなかなかだぞ。締まりも良かったしな』

偶然聞いてしまった、彼とその後輩との会話。

男なんて下の話に関しては、どうしようもない生き物だと思っていたけど、こんな会話のネタにされるなんて……っ‼

悔しい………っ‼。

< 8 / 26 >

この作品をシェア

pagetop