奏春高校 ☆青春のラブストーリー☆+番外編
それから3週間。
葉君と美月ちゃんを避ける
日々が続いた。
事件は放課後の教室で起きた。
あたしは葉君と2人になってしまい、
慌てて教室を出ようとする。
パシッ
ーーえ?
あたしの手首を、葉君がつかんだ。
葉「…どうして避けるんだよ。」
3週間ぶりの葉君の声。
こんな状況でときめいてしまう自分に
腹が立つ。
「それは…それは、葉君のせいでしょう!」
あたしは、勇気を出して
強く言った。涙をこらえた。
葉「…俺が何をしたんだよ。」
葉君は表情を変えずに返してくる。