奏春高校 ☆青春のラブストーリー☆+番外編
「美月。」
「ふえっ?」
「本当に、大丈夫?」
「うん、大丈夫……
あっ」
気づけば葉君の腕の中だった。
「ごめん。怖いのに連れてきて。
…一緒に乗りたかったんだ。
でも、本当に無理しなくていいから。」
「う、うん。とりあえず
…はなれようか。」
だって、私とこんな美男子が
くっついてたら、みられちゃう!すでに見られてるし!
そう言うと、葉君はバッと離れた。
「ごめん!
…嫌だった?」
「ううん!ありがと。すごく落ち着いたから。もう次だよ!早くのろう!」
せっかくだし、楽しくのんないとね!
葉君との貴重なデート!
「立ち直りはやっ‼」
そう言って葉君は下を向きながら笑った。
葉君は笑う時、下を向く癖がある。
そうすると、耳元のピアスと
黒髪が色気を醸し出していて、
不覚にもキュンとくる。
は!もう乗ってた!
ガタンガタン…